１９７０年代に、岩手県庁から依頼されて地産地消の木のおもちゃを暫くの間作りました。岩手県のカツラ材を使い、どうぶついろはつみきやトンカチぐるま、ロボット、クルクル自動車など色々作っていましたが、なかでもこの「みどりっこ」は、岩手の森をイメージしたマスコットのようなおもちゃです。ちょっと郷土玩具的な意味合いもあったかもしれません。当時、この岩手の木のおもちゃを作ってくれていたのが、県から腕の良い木工職人として紹介された寺沢七郎さんでした。寺沢さんは地元では有名なスキーヤーでもあり、登山家でもあります。僕も高校生の頃に木の本格的なスキー板を作っていただきました。また、スキー小僧というスキーヤーの木の人形がかなり有名で、スキー教室などでもよく利用されているようです。その技術を生かして作ったのがこの「みどりっこ」です。頭が可動します。ロープの先に球が付いている手のデザインは寺内定夫のオリジナルです。５０年近く前になりますが、当時は結構売れていたので、東北の方で持っている方も多いと思います。てらうちさだお刻印を押してないために、弊社の作品とは知らないで保管している人も多そうです。寺内定夫デザインの特徴がよく出た、シンプルなのに表情豊かな木の人形です。５０年近いエイジングでとても味わい深い作品に育っています。子どもより、木の好きな大人の方にオススメしたいです。みどりっこ　身長11.5cm　岩手県産カツラ材　クリアラッカー仕上げ　寺沢製作所作小さなイス　高さ11.5cm、幅6cm。クリアラッカー仕上げ　北海道産カツラ材